セーファーインターネット協会(SIA)が運営する日本ファクトチェックセンター(JFC)は、本年5月31日に誤情報対策の分野で世界的に影響力がある「国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)」の加盟団体として認証されました。IFCNに加盟することは、ファクトチェック団体として高い評価を得たことを意味し、国際的なネットワークの一員として、活動へのサポートを得ることになります。
アメリカ・フロリダ州のジャーナリズム研究機関「ポインター研究所」を拠点とするIFCNは、誤情報対策で世界をリードする団体です。より効果的なファクトチェックのあり方について情報発信し、世界中で情報の検証に従事する団体をネットワーク化してきました。
IFCNの公開リストによると、活動中のIFCN加盟団体は5月31日現在、JFCを含めて120団体です。加盟にはIFCNが公開するファクトチェック5原則の遵守や実際に検証記事を公開してきた活動実績が必要で、IFCNの委託を受けた有識者の評価を経て、認証されます。
JFCは2022年10月1日に正式発足しました。半年間の活動を経て、3月に登録申請し、5月31日に認証の知らせを受けました。申請内容や結果は公表されており、「細部まで丁寧に仕事をし、IFCNのガイドラインのほとんどを遵守しており、強く推薦する」と高い評価を得ています。日本からは認定NPO法人「InFact」が5月18日に加盟したのに続いて2番目となります。
JFCは6月末に韓国・ソウルでIFCNが開催するファクトチェックの国際イベントGlobal Factにも参加します。IFCN加盟をきっかけに国境を超えて拡散する誤情報/偽情報に対抗する国際的な連携を強化していく予定です。