受講者インタビュー
保坂 晶子さん(消費生活相談員)
消費生活相談員としてインターネット利用に関する啓発講座の講師を務める中で、専門的な勉強をする必要を感じたことが受講のきっかけです。
受講した感想
ネットの利用状況についてのデータ資料がまとまっていて、わかりやすく、現状把握をするという点でよかったと思います。例えば、高校生がインターネットで学習するときに感じたことや大人のSNSの利用傾向など、意外と自己認識と現状では違うこともあることを気づかされました。
また、トラブルの背景やその対処、助言について具体的な提示があり、活動の際に有用だと思います。
さらに、幼いお子さんを持つ保護者の方にとって、インターネットとの向き合い方は悩みの種です。「理想的なデビューのあり方」という低年齢からステップを少しずつ踏ませていくという考え方は具体的でわかりやすかったです。
これからオンラインコースを受講される方へのメッセージ
私には中学生と小学生の子供がいます。インターネットは今や生活に欠かせないものとなっていますが、ネットを取り巻く子供達の環境を知る機会はなかなかありませんでした。今回の学習を通し、ネットの利用状況やトラブルの背景を学ぶことで保護者として子供がどのようにネットと向き合うのが良いかを考える良い機会となりとても有意義でした。
森 雅人さん(一般社団法人 日本刑事技術協会)
警察官としてサイバー犯罪捜査を経て、現在は幅広い層に対するネットセーフティ啓発の講演活動や企業コンサルタントなどをしています。一般・保護者向けの講演の機会も多くあるため、基礎知識の再確認をするために受講しました。
受講した感想
今や子どもの頃からインターネットがある時代です。保護者の方には、なるべく「使わせない」というより、具体的な危険性を理解し、使わせ方を教えられるようになった方がよいと考えており、そのような意味で、コース教材は共感できる部分が多く、ネットセーフティの基礎を再確認できました。
また、私自身は被害の危険性や被害の実情を伝えることはできますが、そうならないためにはどうしたらよいか、という予防のお話をすることは難しく、自分の弱い部分を再確認できたこともよかったです。
学習時間について
標準学習時間は4~6時間ということで、1日でもまとまった時間がとれれば学習できる内容でした。まとまった時間がとれない方でも、1か月あれば、十分にご自身の都合にあわせて学習できる分量だったと思います。
どんな方が受講されるとよいでしょうか?
地域の中で一人でも講習を還元できる立場の方、たとえば町内会の方、PTA代表の方などが受講され、現場に還元する、ということが大事だと思いましたし、還元すべき内容でもあると思いました。習得できる知識は、すぐにも活用できる内容です。是非とも教育関係者やPTA代表の方には本コースの受講をおすすめします。
松下 美智子さん(広島市電子メディア協議会インストラクター)
現在は、家事と子育て中心の生活をしていますが、青少年のネットセーフティ啓発活動の取り組みを行っている団体での活動に興味を持ち、IT関係の仕事をしてきた経験を活かしつつ、母親目線でメンバーとして活動範囲を広げていくために知識を増やしていきたいと思ったことが受講のきっかけです。
受講した感想
最新の情報、細かい指導方法については、未熟であった為、その内容を具体的に知り得たことは良かったです。
また、未就学児から高校生の携帯利用の現況を把握できたことも良かった点です。インターネットを検索すると、いろいろな情報がありますが、どこまでが正しいデータなのか、判断が付かないものもあります。しかし、確かな情報の窓口があれば、指導する側も、それを学ぶ側もとても安心して、信頼して受け取る事が可能です。そのような理由で受講して良かったと思いました。
学習内容のレベルは適切であったと思います。あまり細かすぎると、その部分が情報として記憶に残りすぎてしまい、情報が古くなってしまうと、伝える際に古い情報を伝えてしまう懸念があります。今回の学習教材は、情報が古臭くならず、得た知識をベースとして、細かな情報を後から足していけるような学習教材の組み立て方になっていて、ちょうどよかったと思います。
次のステップ(自分自身の活動への足掛かり)へ向けての基礎固めをしていくうえでとてもよい学習機会でした。
これからオンラインコースを受講される方へのメッセージ
Googleクラスルームははじめて利用しましたが、学習開始時点で、操作手順に従って進めていくとスムーズに進める事が出来ます。修了したとしても、そこがゴールではありませんが、常に変化と、今集めたい情報の入手先として、心強い連携先が出来た事もひとつの安心材料となっています。
その他受講者から寄せられたメッセージ ~これから受講をされる方へ~
私が把握、想像している以上にインターネット利用者の年齢層が広がり、活用の機会が多様化していることを知りました。
特にサービスや機器の利用状況や年齢層の変化、インターネットの多様化に伴う課題の変化について定量的なデータを用いた説明があり、とても理解しやすい内容でした。
今回の学びをきっかけとして、サービスを提供する側の社会的責任として、安心・安全にサービスをご利用していただくための対策強化はもちろん、アドバイザーの皆様や関係者と協働してネットセーフティ教育啓発に取り組んでいきたいと思います。私自身日々当たり前のようにインターネットを活用していますが、一度立ち止まり、どのようにインターネットを活用していくべきかを俯瞰的に学ぶ機会に繋がります。
適度なボリュームですので、お忙しい方でも日々少しずつ習得できる内容だと思います。
- さまざまな統計に基づいた内容で、現実に即した学習ができたと感じました。また相手の年齢層、立場に応じてどのようなことをどのように伝えていけばよいのかといったポイントがわかりやすくてよかったです。
- 今の子どもたちは周囲にネットがあって当たり前のところからスタートしています。その子たちが成長とともにネットとどう付き合っていくとよいのか、保護者はどうすればよいのか。デジタルネイティブの人、そうでない人、それぞれに伝えたいことをポイントを押さえて効率よく学習できます。
- ネットセーフティについての既習内容を、整理することができました。また、教育啓発の現状と課題、改善に向けて考えるべきことがよくわかりました。
- 各セクションに達成目標が示されており、自分の学習目的を意識して、学習を進められました。
- 教育啓発において、必要以上にネットの危険性を取り上げたり、過剰な責任を保護者に求めたりしない、現状にあった持続可能なネットセーフティの取組方(助言の仕方)を学ぶことができました。
- 「1枚1テーマ」「ポイントのまとめと解説がセット」というつくりの資料が、大変見やすく、理解しやすかったです。資料を参考に、自分で学習内容をまとめることで、ポイントをより整理することができました。また資料は、迷ったときにいつでも辞典のように見返し、復習することができました。
- ひと月の受講期間中、コンスタントに進めるのが前提の講座ですが、自分は短期集中で取り組みました。自分のペースで学習できることがオンライン学習の良さと感じました。